筆友会 ふでともかきかた教室 代表 前原 洋子
書道の素晴らしさ
書道教室で子供たちを教えていて強く感じることが二つあります。まず、一つが書道・習字の素晴らしさです。字が上手になるのはもちろん、初めはそわそわして落ち着きのなかった子たちもお稽古の進展とともに、集中してお稽古に取り組むようになってきます。筆をもち、姿勢を正しくし、お手本をしっかり観察しながら、じっくり書くことにより、集中力・丁寧さ・観察力・持続力などが自然と身についてくるのです。こうして、じっくりと練習することにより、鉛筆やペンだけで練習するよりも、文字を正しく美しく書けるようになります。
もう一つ感じることは、初期の文字教育が十分になされていない、という現状です。小学校2~3年生くらいでお習字を始めるお子さんが多いのですが、その時にはすでに、間違った鉛筆の持ち方、筆順、字の形を覚えこんでしまっていることがとても多いのです。一度身につけてしまった持ち方や筆順を直すのはなかなか大変です。しかし、正しい持ち方であれば力も入りすぎず、滑らかに美しい文字が書けます。また、筆順は長い文字の歴史の中で出来上がってきたものですから、これを守って書くことにより、速く美しく書けるのです。学年が上がるにつれ、ノートやレポートなど、大量に速く書く必要性も出てきます。そういった時に、正しい持ち方・筆順が身についていると、無理なく早く書くことができ、将来の学力向上にもつながってくるのです。
お子さんが文字を覚えようとするその時に、しっかりとした文字教育がなされることが必要なのです。
いつから字を教えるべきか
それは、お子さんが字に興味を持ったその時です。幼児の発達には個人差があり、一概に何歳からとは言えませんが、おおむね4歳前後と言われています。貝原益軒の和俗童子訓にも「六歳の正月、始て一二三四五六七八九十・百・千・万・億の数の名と、東西南北の方の名とを教え、其生れ付の利鈍をはかりて、六七歳より和字(かな)をよませ、書習はしむべし。」とあります。 江戸時代の年齢は数え年で、正月が来ると一つ年を取ることから、ここでの六歳は現在の4歳です。ですから、「文字は小学校に入ってから。」と思っていると、機を逸してしまい、気がついたら、誤った持ち方、筆順を覚えこんでしまった‥‥ということになりかねません。お子さんの様子をよく理解し、適切な時期に適切なフォローをしてあげることが大切です。
学校での毛筆指導はなぜ小学3年生からか?
毛筆で文字学習は、とても効果的です。鉛筆だけではとらえにくい、「はらい」「はね」も自然に上手に書けるようになります。また、お手本をすぐ横に置いてしっかり観察しながら大きくじっくりと書くので、正しい筆順・正しい形をきちんと身につけられます。文字を覚えるその時にこそ、筆を使わせてあげたいものなのです。小さなマスに鉛筆で書いたり、画用紙にクレヨンなどで書くのもよいでしょう。しかし、それよりずっと筆で書くほうが文字学習には効果的なことがお分かりいただけると思います。実際、ふでともかきかた教室でも毛筆を導入することにより、それまでの硬筆のみの時より、大きな効果を上げることができました。
問題は墨の扱いです。墨は服などについたらなかなか落ちません。やはり、お道具を適切に扱い、墨をこぼしたり、汚したりしないようにするためには、小学3年生から、というのは小学校では仕方のないことかと思われます。しかし、文字学習にとって覚えはじめにこそふで使うことが効果的なのです。
水書道の活用
そこで出会ったのが、「水書きグー」という<水書道>用の用紙です。これなら墨で汚す心配なく、安心してお稽古することができます。書き味も墨で書くよりやや軽いですが、ほとんど遜色なく紙の半紙と同じように書けます。これを用いることにより、子どもたちは「はね」「はらい」「とめ」を無理なく上手に書けるようになりました。また、半紙に筆で大きく書くことにより、正しい形や筆順を確実に学べるようになりました。
硬筆に生かす
「お習字は上手だけど、鉛筆の字はね~。」という言葉を聞くことがあります。せっかくお習字で美しい形を学んだら、それを硬筆に生かさなくてはもったいない話です。ふでともかきかた教室はこの点を重視しています。筆で学んだらすぐ後に鉛筆で書き、学んだことを定着させていきます。鉛筆だけの練習ではうまく書けなかったお子さんも、筆で学んだあとはとてもすんなりと書けるようになることに驚かされます。
ふでともかきかた教室のカリキュラムは文字の様々な要素を分析し、系統別難易度順に学ぶようになっています。だからちょっと難しい形の字でも特徴をとらえ、上手に書くことができるのです。
小学生は学年別の新出漢字を中心に、様々な字に応用がきくポイントを押さえながら学習を進めていきます。小学校で学ぶ漢字をしっかり学習することにより、まだ学習していない字でも美しく書けるようにカリキュラムが組み立てられています。
どんなお稽古事を選びますか?
一昔前はお稽古事と言ったら、「お習字」「そろばん」「ピアノ」でした。今はたくさんの種類のお稽古事があります。皆様は、お子さまのためにどんなお稽古事を選ばれるでしょうか。お習字はどちらかといえば地味なお稽古事でしょう。でも、正しく美しい字の基礎を学び、集中力・丁寧さを養うことのできる「ふでともかきかた教室」はお子さまの成長にとって大きな役割を果たすことのできるお稽古事です。「ふでともかきかた教室」は甘いお菓子や脂っこいファストフードとは違い、「薄味だけれどしっかり栄養のある和食」を目指していきたいと思います。 どうぞこれからも「ふでともかきかた教室」をよろしくお願いいたします。
会社概要
会社名
株式会社筆友会(ひつゆうかい)
法人情報:経済産業省ジービズインフォで確認
代表 代表取締役 前原 洋子
設立 2018年10月1日
住所 246-0035 神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷3‐52‐3
電話 045‐514‐3547
ファックス 045‐302‐8967
メール hituyuukai@fudetomo.jp
URL
PCホームページ:https://fudetomo.jp/
スマホホームページ:http://sp.raqmo.com/fudetomo/
フェイスブック:https://www.facebook.com/hituyuukai/
資本金 400万円
事業内容
・ふでともかきかた教室の運営
・書道講師の派遣
・教材作成・販売
・書道講師の育成
・イベント・セミナー等の企画運営
・筆耕
知的財産
「ふでとも」商標登録 41類 書道・かきかたまたは知識の教授,セミナーの企画・運営または開催
沿革
2013年4月「筆友会 ふでともかきかた教室
2014年2月 かながわビジネスオーディション ファイナル出場
2014年2月 横浜ビジネスグランプリ 女性起業家賞受賞
2014年5月 パートナー教室開室
2014年7月 横浜市有望ビジネスプラン事業化助成金の対象に採択
2014年11月 正課教室開始
2015年1月 第1回級位認定発表
2015年9月 第1回特別研修会(宮澤先生をお迎えしての研修会)
2016年4月 宮澤先生監修の教材使用開始
2017年4月 筆友美文字講座開始・高齢者施設での書道クラブ指導開始
2018年10月1日 株式会社 筆友会 設立
2019年2月 かながわシニアビジネスグランプリ 神奈川県知事賞(最優秀賞)受賞
運営教室数
課外教室30教室(幼稚園11教室 認定こども園2教室 保育園11教室 学童施設6教室)
正課教室13施設(保育園8施設、学童5施設)
パートナー教室13教室
オンライン教室
(2021年11月現在)
登録講師数
40名
取引銀行
三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行
株式会社筆友会 ふでともかきかた教室
〒246-0035
横浜市瀬谷区下瀬谷3-52-3
TEL.045-514-3547
FAX.045-302-8967
メール hituyuukai@fudetomo.jp
オンライン教室専用 online@fudetomo.jp